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年末の挨拶メール例文|取引先に、今年のお礼と来年の一言を短く送る

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このシリーズの全体像 営業メールの例文集|場面別に、そのまま使える文面

年末の挨拶メールは5つの部品を並べれば書ける|用がなくても送ってよい時期

組み立ては5つの部品で足りる

検索への答えを先に出します。年末の挨拶メールは、次の5つの部品を、この順に並べれば成り立ちます。

年末の挨拶メールの5つの部品を順に並べた図

順番部品書く内容
①件名差出人と用件が、件名だけで分かる
②今年のお礼「本年は大変お世話になりました」の一文
③今年の具体的な一件相手がしてくれたことを一行
④来年の一言自分の来年の予定、または次の小さな一歩
⑤年末年始の休みの案内休みの期間と、急ぎのときの連絡先

全体は短くおさまります。長さは目安で、決まりではありません。相手との関係が深ければ増えてもいいし、久しぶりの相手なら短くていい。画面をスクロールしなくても読み終わる長さを、ひとつの基準にしてください。

この記事で変えるのは、③と④の2か所だけです。ほかは定型のままで構いません。営業メール全般の書き方は営業メールの例文集にまとめています。

手が止まるのは、文面よりも気持ちのほう

12月に入って、今年いっしょに仕事をした相手の名前を見ながら、メールの新規作成画面を開く。宛名を打ったところで手が止まる。年末の挨拶といっても、用件はない。用もないのに連絡したら、仕事がほしい人だと思われるのではないか。そう考えているうちに日が過ぎて、結局送らないまま年を越す。個人で仕事をしている人には、こういう年末を過ごした経験がある人が多いと思います。

「年末 挨拶 メール 取引先」と検索して文例を探している人も、文面が書けないというより、送っていいという裏づけがほしいのかもしれません。これは私の仮説です。この記事は、文例だけでなく、その裏づけのほうも書きます。

年末は、用件がないことが前提の時期

年末は、「今年はお世話になりました」を送り合う時期です。そこでは、用件がないことが最初から前提になっています。売り込みだと受け取られにくいのは、文面がうまいことよりも、時期が「送ってよい理由」をくれていることが大きいと私は見ています。

ふだんは、用もないのに連絡すると身構えられます。年末は、用がないのがふつうです。理由なく連絡しやすい時期なのだから、使わないのはもったいない。そう考えると、書く内容も決まってきます。仕事の話は書かない。今年のお礼と、来年の一言だけを書きます。

そのまま使える例文|相手との関係で3通り

宛名の「◯◯」は、相手の会社名・氏名・自分の屋号などに置き換えてください。

今年いっしょに仕事をした取引先への例文

具体的な一件を一行入れた形です。件名と署名まで全文を載せます。

件名:年末のご挨拶(◯◯デザイン ◯◯◯◯)

◯◯株式会社
◯◯様

いつもお世話になっております。◯◯デザインの◯◯です。

本年も大変お世話になりました。
◯月の◯◯の件では、急な日程変更にも合わせていただき、助かりました。

来年は、◯◯の撮影にも力を入れていく予定です。
年明けに、また少しご相談できればうれしいです。

年末年始は、◯月◯日〜◯月◯日までお休みをいただきます。
急ぎの場合は、◯◯(メールアドレスまたは電話番号)までご連絡ください。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えください。

――――――――――
◯◯デザイン ◯◯◯◯
メール:◯◯◯◯
電話:◯◯◯◯
Web:◯◯◯◯
――――――――――

③は「急な日程変更にも合わせていただき、助かりました」の一行です。自分の仕事の自慢ではなく、相手がしてくれたことを書いています。④は依頼のお願いではなく、自分の来年の予定です。

今年は仕事がなかった、前の取引先への例文

今年やりとりがなかった相手には「ご無沙汰しております」から入ります。近況は一行だけ。「また何かあれば」で終わらせず、来年の自分の動きを一言で伝えます。

相手にボールを渡す結びと、自分の予定を書く結びの比較

件名:年末のご挨拶(◯◯事務所 ◯◯◯◯)

◯◯株式会社
◯◯様

ご無沙汰しております。◯◯事務所の◯◯です。

本年は、お仕事をごいっしょする機会がありませんでしたが、
以前◯◯の件でお世話になったことを、年の終わりに思い出しておりました。

私は今年、◯◯の分野に絞って仕事を進めてきました。
来年の春には、◯◯のご案内をまとめる予定です。できましたら、あらためてお送りします。

年末年始は、◯月◯日〜◯月◯日までお休みをいただきます。

寒さに向かう時期ですので、どうぞご自愛ください。
良いお年をお迎えください。

――――――――――
◯◯事務所 ◯◯◯◯
メール:◯◯◯◯
――――――――――

「また何かあればお声がけください」と書くと、相手にボールを渡したまま終わります。来年の自分の動きを一言入れておくと、年明けに「できました」と送る理由が、あらかじめできます。

見積や提案を出して見送りになった相手への例文

結果には触れません。検討してもらったことへのお礼を一行入れて終えます。

件名:年末のご挨拶(◯◯ ◯◯◯◯)

◯◯株式会社
◯◯様

お世話になっております。◯◯の◯◯です。

本年は、◯月の◯◯のご提案の際に、お時間をいただきありがとうございました。
社内で検討してくださったことに、あらためてお礼を申し上げます。

来年は、◯◯の部分をさらに分かりやすくまとめていく予定です。

年末年始は、◯月◯日〜◯月◯日までお休みをいただきます。
どうぞ良いお年をお迎えください。

◯◯ ◯◯◯◯

NG例と並べます。

文面相手の受け取り方
NG本年は大変お世話になりました。先日の件、またご検討いただければ幸いです。挨拶の形をした再提案。返事を求められていると感じやすい
OK検討してくださったことに、あらためてお礼を申し上げます。結果に触れない。返事の義務が発生しない

見送りになった相手に、年末の挨拶で再び検討を頼むと、相手は断った事実をもう一度思い出すことになりかねません。結果には触れないほうが、年明けに次の話を出しやすくなります。

件名と送る時期|相手が読める日から逆算する

件名は、差出人と用件が分かれば足りる

件名で「誰から、何の用か」が分かれば、年末に似た挨拶メールが重なっても、後回しにされにくくなります。文字数の決まりは設けません。

件名の例使いどころ
年末のご挨拶(◯◯デザイン ◯◯◯◯)屋号と名前の両方が分かる。いちばん使いやすい
今年一年のお礼とご挨拶/◯◯◯◯今年いっしょに仕事をした相手向け。お礼だと分かる
年末のご挨拶(◯◯の件でお世話になりました◯◯)仕事の名前を入れて、誰か思い出してもらう。しばらく会っていない相手向け

「ご挨拶」だけ、「お世話になっております」だけの件名は、差出人が分かりません。屋号か名前を必ず入れてください。

送る時期は「何日まで」と言い切らない

何日までに送ればいいかには、私は日付を言い切りません。会社や業界によって年末の動きが違うからです。次の手順で決めるのが確実です。

  1. 相手の会社の最終営業日を調べる。過去のやりとりの署名や、会社サイトのお知らせで確かめる
  2. その数日前を送る目安にする
  3. 分からないときは、早めに送る。相手が仕事納めに入ってから届くより、余裕をもって届くほうが読まれやすい

この目安は私の考え方で、根拠のある決まりではありません。業界や会社によって違うので、最終営業日は相手ごとに要確認です。

自分の休みの書き方

休みの案内は、型を決めておくと迷いません。

年末年始は、◯月◯日〜◯月◯日までお休みをいただきます。
急ぎの場合は、◯◯(連絡先)までご連絡ください。

休みの案内だけのメールにはしません。相手には「お知らせが来ただけ」に見えるからです。お礼と具体の一件を書いたあとに置きます。

「今年のお礼」は一行だけ定型文から外す

受け取る側から見ると、定型文は残りにくい

定型文に具体の一件を足す前後の比較図

「本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします」だけのメールは、失礼ではありません。ただ、読んだあとに誰からだったかが残りにくい。受け取る側の目線で見ると、これが定型文のいちばんの弱点だと私は考えています。

定型文を全部書き換える必要はありません。一行だけ、その相手にしか書けない文を足します。

before/afterで見せる

文面
before本年は大変お世話になりました。
after本年は大変お世話になりました。春の◯◯のパンフレットでは、何度も写真を差し替えるのにお付き合いいただき、ありがとうございました。

afterは、相手が手間をかけてくれた場面がひとつ入っています。相手は読んで「あの件か」と思い出せます。思い出してもらうことが、年末の挨拶メールのいちばんの役目だと私は考えています。

具体の一件の探し方

  1. 今年のやりとりのメールを、相手の名前で検索する
  2. 相手が手間をかけてくれた場面を、ひとつ選ぶ。日程の調整、素材の提供、急ぎの確認、返事の早さなど、小さなことで構いません
  3. 自分の作業の自慢ではなく、相手にしてもらったことを書く

実績を並べないでください。「今年は◯件の案件を納めました」のような一文は、お礼のメールが営業の報告になってしまいます。相手が読むのは、自分の話が出てくる行です。

「来年の一言」は依頼のお願いではなく、自分の予定を書く

NG例:ボールを相手に渡したまま終わる

NG例なぜ弱いか
来年もぜひご依頼をお待ちしております待つ立場のまま。相手に「頼むかどうか」を考えさせる
何かあればいつでもお声がけください相手が用件を思いつかなければ、何も起きない

どちらも失礼ではありません。ただ、相手にボールを渡したまま終わる書き方です。相手は年末で忙しく、ボールを投げ返す余裕がないかもしれません。

納品したら連絡しない、という流れが起きやすい

いい仕事を納めていれば、また声はかかるはず。そう思って、納品後は自分から連絡せず、年末のメールも定型文で済ませる。これは自然な考え方です。ただ、相手は次の仕事の場面で、そのとき頭に浮かんだ人に声をかけやすいものです。

ここでは、いい仕事をすれば紹介は出ると思っていて、思い出してもらう働きかけをしていない状態を「紹介待ち型」と呼びます。

仕事が減ったのは腕のせいではなく、思い出してもらう機会が減っただけ。そう見ている人が、実際には多いのではないかと思います。これは断定ではなく、私の見方です。年末の一通は、その機会を作れる数少ない場面です。

OK例:自分の予定と、次の小さな一歩を書く

  • 来年は、◯◯の撮影にも力を入れていく予定です。
  • 春に新しいメニューを用意しています。できましたら、ご案内させてください。
  • 年明けに、今年の◯◯の続きを、少しご相談できればうれしいです。

どれも、自分の予定か、次の小さな一歩です。頼みごとにはなっていません。相手は「そうなんですね」と読むだけでよく、返事の義務がありません。それでも、年明けに連絡が届く理由が、あらかじめ作られています。

送る前のチェックリスト

持ち帰り用の表

確認項目NGのとき
件名で差出人が分かる「ご挨拶」だけで屋号も名前もない
相手の名前と会社名が正しい前の担当者の名前のまま。「株式会社」の位置が違う
今年の具体的な一件が一行ある「本年は大変お世話になりました」だけで終わっている
来年の一言が依頼のお願いになっていない「ご依頼をお待ちしております」で終わっている
休みの案内がある年明けにいつから連絡がつくか分からない
一斉送信の跡がない宛名なし。BCCの表示が見える
全体が画面ひとつにおさまる長くて、スクロールしないと読み終わらない

よくある落とし穴

  1. 複数の相手に同じ文面を送り、具体の一件を入れ替え忘れる。 別の取引先の案件名が入ったまま送ってしまうと、印象が大きく悪くなります。送る前に、一件の行だけは宛名と見比べて確認してください。
  2. 前年の文面を使い回して年が違う。 「令和◯年」や西暦を入れている場合は、特に起きやすい。年の数字を書かない文面にしておくと防げます。
  3. 相手の休みに入ってから届く。 先に書いた手順で、相手の最終営業日を確かめてから送る日を決めます。

送る相手のリストの作り方

  1. メールの送信履歴を、今年の1月から順に見て、やりとりした相手を書き出す
  2. 取引先名・担当者名・今年の具体的な一件を、表に一行ずつ入れる
  3. 今年は仕事がなかった相手も外さない。そこからの一通が、来年の最初の仕事につながるかもしれない

具体の一件の欄が空く相手は、無理に書かなくて構いません。その場合は、お礼の一行を短くして、来年の一言を書きます。

返事が来たとき・来なかったときの年明けの一通

返事が来たときは、返信の中の一言に答える

年末のメールから年明けの一通までの流れの図

返信の中に相手が書いてくれた一言があれば、それに答える形で短く返します。ここで新しい提案を始めないでください。

件名:Re: 年末のご挨拶(◯◯デザイン ◯◯◯◯)

◯◯様

お返事をありがとうございます。
「写真の差し替え、私たちも楽しかったです」とのお言葉に、救われた気持ちです。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯デザイン ◯◯◯◯

短くて構いません。相手のお返事をきちんと読んだことが伝われば足ります。

返事が来なかったときも、何も起きていないとは限らない

年末はメールが多く、返事をしない人も多いはずです。これは統計ではなく、実務の見方です。返事の有無で、メールが失礼だったかどうかを判断しないでください。読まれていて、年明けに思い出されることもあります。

年明けの一通は、送る日を先に決める

「来年の一言」で書いた予定が形になったら、年明けの一通で知らせます。年末にお伝えした内容に合わせて、次のような形です。

件名:年末にお伝えした◯◯ができました(◯◯ ◯◯◯◯)

◯◯株式会社
◯◯様

あけましておめでとうございます。◯◯の◯◯です。

年末のメールでお伝えした、◯◯ができました。
簡単にまとめたものを添付します。ご覧いただければうれしいです。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯ ◯◯◯◯

年末のメールを送った今日のうちに、年明けのこの一通を送る日を決めて、カレンダーに入れてください。日付は相手の仕事始めに合わせます。仕事始めの日は会社によって違うので、これも要確認です。送る日を決めておけば、年末の挨拶は、年明けの一通につながる最初の一通になります。

よくある質問

取引先への年末の挨拶メールはいつまでに送ればいいですか

決まった日付は言い切れません。相手の会社の最終営業日を、過去のやりとりやサイトのお知らせで確かめ、その数日前を目安にします。業界や会社によって違うので、相手ごとに要確認です。

年末の挨拶メールに、来年の仕事のお願いを書いてもいいですか

「ご依頼をお待ちしております」のようなお願いより、自分の来年の予定や次の小さな一歩を一言書くほうが、相手にボールを預けずに済みます。「来年は◯◯の撮影にも力を入れていく予定です」のような形がOK例です。

今年は仕事をしていない前の取引先にも、年末の挨拶メールを送っていいですか

送ってよいと考えています。年末は用件がなくても挨拶を送りやすい時期なので、久しぶりの連絡でも売り込みと受け取られにくいと私は見ています。「ご無沙汰しております」から入り、近況を一行添える例文を参考にしてください。

年末の挨拶メールに返事が来ないのは失礼だったからですか

そうとは限りません。年末はメールが多く、返事をしない人も多いはずです。返事の有無で判断せず、年明けに予定どおり次の一通を送ります。

年末の挨拶メールは一斉送信でもいいですか

相手や関係によっては問題ないこともありますが、宛名なしやBCCの表示が見えると、定型文として読まれやすくなります。数が多いときも、宛名と今年の具体的な一件の一行だけは、相手ごとに書き換えます。

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