対面営業・商談
休業・年末年始のお知らせメール例文|不在中の窓口まで書く
このシリーズの全体像 営業メールの例文集|場面別に、そのまま使える文面
年末年始の休業お知らせメール例文|出しづらいのは文面のせいではない
12月に入ると、「休業のお知らせ、出したほうがいいのかな」と頭をよぎります。でも結局、いま案件が動いている2〜3人にだけ、最終営業日の前日に3行で送って終わる。一人で仕事をしている人に、よくある流れです。

書けないのは、文面が分からないからではありません。一人で「休業」と言うのが大げさな気がして、いま仕事のない相手に送るのは押しつけな気がするからです。だから送り先を絞り、時期を遅らせ、文章を短くしてしまいます。
紹介待ち型かもしれません。いい仕事をすれば紹介は出ると思っていて、思い出してもらう働きかけをしていない型です。仕事が減ったのではなく、思い出してもらえなくなった、という人が多いように思います。腕のせいではありません。
渡せる許可はひとつです。休業のお知らせは、頼みごとが一つもないのに全員に送れる、年に数回しかない連絡です。相手が知りたいのは「いつまで返事が来ないか」であって、事業の規模ではありません。
今日やれることから始めます。一人事業者向けの基本例文を、そのまま置いておきます。
件名: 年末年始休業のお知らせ(12/27〜1/4)|屋号・名前
○○様
いつも大変お世話になっております。屋号・名前の○○です。
本年も大変お世話になりました。おかげさまで一年、仕事を続けることができました。心よりお礼申し上げます。
誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
最終営業日: 12月26日(金)17時まで 営業開始日: 1月5日(月)10時から
休業中はメールを確認し、1月5日より順にお返事いたします。お急ぎのご用件がございましたら、件名に「【至急】」とお入れください。
至らぬ点も多い一年でしたが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
屋号・名前 メールアドレス/電話番号
会社のテンプレをそのまま使うと、3か所がずれます。「担当の者が対応いたします」は代わりがいないので使えません。「休業中はメールを確認し、1月5日より順にお返事します」に置き換えます。「弊社」は「私」か屋号にします。「業務時間外は代表電話へ」も担当者不在の前提なので、「お急ぎの場合は携帯(090-…)へ」か「急ぎの受付はメール件名に【至急】を」に変えます。
長年付き合いのある相手と、今年知り合ったばかりの相手とでは、書き出しの温度を変えてもかまいません。文面の骨格はそのままで、宛名の下の一行だけ変えます。全員に同じ熱量を求める必要はありません。
送る時期は最終営業日の2週間前。遅れるほど「ただの事務連絡」になる
最終営業日の2週間前、遅くとも1週間前までに送るのが目安です。最終営業日が12月26日なら、12月上旬から中旬に出す計算になります。

早いほうがいい理由は単純です。相手も同じ時期に年内の段取りを組んでいます。2週間前に届けば、「年内にあれだけ頼んでおきたい」という相手の予定に、自分の名前が入ります。前日に届くと、「休むんですね」で終わってしまいます。
早く送ると、こんな返信が返ってくることがあります。「年内にこの修正だけお願いできますか」「年明けに一度相談したいことがあります」。お知らせのメールが、そのまま次の仕事の入口になります。
最終営業日の2〜3日前になってしまったら、無理に長い文面を作らず、お礼・休業期間・急ぎの連絡先だけの5行版にします。件名は「【本日最終営業日】年末年始休業のお知らせ」にして、一覧で目に入るようにします。
遅れたときにやりがちなのが、「年内は多忙のため、ご連絡が遅くなり申し訳ありません」から書き始めることです。これだと、遅れた言い訳が本文の主役になってしまいます。遅れても謝罪は一言にとどめ、日付から書きます。
逆に、早く出しすぎて困ることはほとんどありません。12月上旬に送って忘れられるのではと心配になりますが、休業期間はどのみち近づくにつれて話題になります。早いことのデメリットより、前日に届いて「今さら言われても」と思われるデメリットのほうが大きいはずです。
件名と休業期間は「一覧で見ただけで分かる」書き方にする
相手がメール一覧を見ただけで用件を把握できるように、件名はシンプルにします。「年末年始休業のお知らせ(12/27〜1/4)|屋号・名前」は良い例です。「お世話になっております」「ご連絡」「年末のごあいさつ」は、開かないと用件が分からず、後回しにされます。
休業期間は、最終営業日と営業開始日を、必要に応じて時間まで正確に書きます。「最終営業日: 12月26日(金)17時まで/営業開始日: 1月5日(月)10時から」のように書けば、相手は迷いません。「年末年始はお休みをいただきます」だけだと、いつからいつまでか分からず、相手が聞き返す手間になります。
「休業」と書くのは大げさではありません。相手が知りたいのは規模ではなく「いつまで連絡が止まるか」です。一人でも「休業」で通じます。ただし文中は「お休みをいただきます」でも「休業いたします」でもよく、件名だけ「休業」に統一すると一覧で拾われやすくなります。
年をまたぐメールは、日付の書き間違いが起きやすいところです。件名・本文・署名下の3か所に同じ日付を書く場合は、送る前にカレンダーと曜日を突き合わせます。「1月4日(日)」のような翌年の曜日は、翌年のカレンダーで確認します。
不在中の窓口は「見る日・返す日・動ける日」の3つに分けて書く
会社のテンプレは「休業中の対応」と「緊急連絡先」を、担当者が代わる前提で書いています。一人事業者には代わりがいません。だから「誰が」ではなく「いつ」を3つに分けて書きます。

見る日「休業中もメールは1日1回確認します」。返す日「お返事は1月5日(月)より順にお送りします」。動ける日「作業の着手は1月7日(水)以降となります」。この3行があれば、相手は「読まれているか」「いつ返事が来るか」「いつ動くか」で迷いません。
| 窓口 | 書き方の例 |
|---|---|
| 見る日 | 休業中もメールは1日1回確認します |
| 返す日 | お返事は1月5日(月)より順にお送りします |
| 動ける日 | 作業の着手は1月7日(水)以降となります |
3つとも同じ文面にする必要はありません。案件によって「返す日」だけ早める、「動ける日」だけ遅らせるといった調整もできます。相手ごとに事情が違うなら、個別のメールで一行だけ変えれば十分です。
ありがちなNG例が「休業中もご連絡には随時対応いたします」です。これだと休む意味がなくなるうえ、返信が遅れたときに約束を破った形になります。「見るが返さない」は書いてよい内容です。むしろ書かないほうが不誠実になります。
「お急ぎの場合は携帯へ」を書くかどうかは、相手によって判断します。納品直前・公開日が年始など、止まると相手の仕事が止まる案件を抱えている相手にだけ、個別に書きます。全員に携帯番号を載せる必要はありません。代わりに「急ぎのご用件は件名に【至急】とお入れください。休業中もその件名だけは確認します」と書けば、電話番号を出さずに窓口が作れます。
自分の負担を減らす裏側も書いておきます。「見る日」を毎日と書いたら、本当に毎日見ます。無理なら「12月30日と1月3日に確認します」と日付で書きます。約束は守れる形で書くことが、休み明けの信用を守ります。
急ぎの案件を抱えていない相手には、この3行だけで十分です。無理に個別対応を増やすと、結局どの相手にどう伝えたか自分で把握できなくなります。基本は3行、例外だけ個別に足す。この順番を守ります。
送る相手を「いま仕事がある人」で止めない
送り先は3つに分けられます。紹介待ち型の人は、Aにしか送っていないことが多いように思います。このメールは、BとCに送るためにあります。

| 分類 | 相手 | このメールを送るか |
|---|---|---|
| A | いま仕事が動いている相手 | 送る。すでに送っている人が多い |
| B | 今年一度でも仕事をした相手 | 送る。このメールの本来の対象 |
| C | 名刺交換や紹介で会っただけの相手 | 送る。名前を思い出してもらう数少ない機会 |
AだけでなくBとCまで送り先を広げると、リストを作る作業そのものが「今年一年、誰と仕事をしたか」を振り返る時間になります。紹介が細ってきたと感じるときほど、このリストの見直しが役に立ちます。
なぜBとCに送れるのか。頼みごとがゼロの連絡だからです。「休みます、今年はありがとうございました」に営業の匂いはありません。相手は読んで名前を思い出すだけで、返事の義務もありません。押しつけにならない、数少ない連絡です。
一斉送信でも、宛名の下に相手ごとの一行だけ足せば、印象が変わります。「○○のサイトの件では大変お世話になりました」「△△さんにご紹介いただいてから、もう半年になります」。この一行があるだけで、一斉送信に見えなくなります。
BCC一斉送信のNG例は、宛名が「各位」で一行もない、署名にURLが5つ並ぶ、休業期間より近況報告が長い、というパターンです。相手は「営業メールだ」と判断して閉じてしまいます。
今日やれることはひとつです。メールソフトの送信済みを今年1月までさかのぼり、やりとりした相手を書き出します。それがBのリストです。名刺の束から3人選べば、Cのリストになります。
場面別の例文|夏季休業・臨時休業・相手から来たときの返信
夏季休業やゴールデンウィークは、年末年始の型をそのまま使い、あいさつだけ季節に合わせて差し替えます。季節に合ったあいさつが一言あるだけで、温かみのある印象になります。「暑い日が続きますが、お変わりありませんか」のように書き、お礼の段落は「上半期は〜」にします。
臨時休業(体調・家庭の事情・急な休み)は、理由を詳しく書く必要はありません。「私事により」「一身上の都合により」で十分です。書くべきは休む期間と、いま動いている案件がどうなるかの一文です。「○○の件は納期に影響ありません」「△△の件は日程をご相談させてください」。事情を3行説明して肝心の納期に触れないのが、よくあるNG例です。
短くまとめるなら、こう書けます。「体調不良のため、○月○日まで休業いたします。○○の件は納期に影響ありません。△△の件は日程を改めてご相談させてください」。理由は一文、案件の状況は具体的に。これが基本の形です。
相手から休業のお知らせが来たときの返信例文も置いておきます。「ご連絡ありがとうございます。今年は○○の件で大変お世話になりました。よいお年をお迎えください」の3行です。返す義務はありませんが、返す人は少ないので、返すだけで名前が残ります。とくにBとCの相手からの案内には返しておきます。
NG例は、相手の休業案内に「ところで来年の企画の件ですが」と用件を足すことです。相手は休みに入る直前で読んでいます。用件は、年明けの営業開始日以降に別メールで送ります。
送る前チェックリストと、休み明けにもう一通
送る前に、8項目を確認します。件名に休業期間の日付が入っている。宛名の下に相手ごとの一行がある。今年のお礼が具体的な案件名で書けている。最終営業日と営業開始日に曜日と時間がある。見る日・返す日・動ける日が分かれている。急ぎの窓口の書き方を相手ごとに決めた。結びの一言が季節に合っている。署名に屋号・名前・連絡先がある。
自動返信の設定まで済ませておきます。「○月○日まで休業しております。メールは1日1回確認し、お返事は○月○日より順にお送りします。お急ぎの場合は件名に【至急】とお入れください」。お知らせメールと同じ3つの日を書きます。ずれていると相手が混乱します。
自動返信は、メールソフトの「不在通知」や「自動応答」の機能から設定します。設定を忘れると、休業初日に届いたメールにだけ返信がなく、相手を不安にさせてしまいます。休業前日の作業リストに「自動返信の設定」を必ず入れておきます。
営業開始日には、もう一通送ります。「本日より営業を開始しました。年末はお知らせへのご返信ありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします」。年末に送ったBとCの相手にも、同じ文面で送れます。年末と年始で2回、頼みごとなしで名前を届けられます。
返信をくれた相手には、「年明けに一度お話しできれば」を一行足します。頼みごとではなく、近況の続きとして出します。ここで初めて、仕事の話が自然に出てきます。
チェックリストは、毎回すべてを新しく考える必要はありません。一度作った休業メールを保存しておき、来年は日付とお礼の案件名だけ差し替える運用にすれば、2年目以降は15分もかかりません。
やらなくていいこともあります。年賀状と休業案内とお礼メールを全部やろうとして、どれも出せなくなるパターンです。まずは休業のお知らせ1通を2週間前に出す。それだけで、今年の分は十分です。書き方の型は、休業以外の実務メールの例文でも同じ順番を使っています。
よくある質問
年末年始の休業のお知らせはいつ送ればいいですか?
最終営業日の2週間前、遅くとも1週間前までに送るのが目安。相手も年内の段取りを組む時期なので、早いほど「年内にこれだけ頼みたい」が返ってきやすい。遅れたら5行の短い版で日付だけ確実に伝える
一人で仕事をしているのに「休業」と書いていいですか?
書いてよい。相手が知りたいのは事業の規模ではなく「いつまで連絡が止まるか」。件名は「休業」で統一すると一覧で見つけてもらいやすい。本文は「お休みをいただきます」でもよい
休業中もメールを見ると書くべきですか?
「見る日・返す日・動ける日」を分けて書く。「メールは1日1回確認します/返信は1月5日から/着手は1月7日から」の3行。「随時対応します」は休む意味がなくなり、遅れたとき約束を破る形になるので書かない
取引のない相手にも休業案内を送っていいですか?
送ってよい。頼みごとがゼロの連絡なので押しつけにならない。今年一度でも仕事をした相手、名刺交換だけの相手まで広げ、宛名の下に相手ごとの一行を足す。思い出してもらう機会として使える数少ないメール
相手から休業のお知らせが来たら返信は必要ですか?
義務はないが、返す人は少ないので返すだけで名前が残る。「ご連絡ありがとうございます。今年は○○の件でお世話になりました。よいお年を」の3行で十分。用件を足さず、仕事の話は営業開始日以降に別メールで送る
参照した情報源
- 【年末年始の休み】休業日のお知らせメールの書き方と例文(Indeed(キャリアアドバイス))・確認日 2026-09-11
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