対面営業・商談

口コミへの返信例文|お礼だけで終わらせず、また来たくなる一言を足す

このシリーズの全体像 営業メールの例文集|場面別に、そのまま使える文面

口コミ返信の例文は3行でいい|お礼のあとに「その人の話」を1行足す

うれしい口コミをもらって、お礼は丁寧に書く。けれど、そこで手が止まる。ほめてもらった場所で次の話をしたら、図々しいと思われそうだからです。

お礼だけで返信を終える人の多くは、手を抜いているわけではありません。せっかくの好意に売り込みで返したくない、という遠慮から、あえて控えている人が多いと私は見ています。これは仮説です。

お礼を書いたところで区切りがついて、次のひと言を切り出せない。この記事では、この状態を「お礼だけ型」と呼びます。

足す1行は宣伝ではない

足す1行は、「ちゃんと読みました」という返事です。売り込みと、相手の話を受け止めた一言は、別のものです。同じ口コミに対して、2つを並べてみます。

  • 売り込みに見える文: 「次回のご予約はお早めにどうぞ。今月は枠が埋まってきています」
  • 話を受け止めた文: 「肩が上がるようになった、と書いてくださってうれしいです。朝のこわばりはいかがですか」

前者は店の都合の話です。後者は、その人が書いた内容の続きを聞いています。読んだ人の受け取り方がまったく違います。

3行の型を先に渡します

  1. お礼
  2. 口コミの中から1つ拾った具体
  3. 次につながる一言

整体院の口コミへの返信なら、完成形はこうなります。

ご来院と口コミ、ありがとうございます。 「肩が上がるようになった」と書いてくださって、私もうれしくなりました。 季節の変わり目にまた張りが出てきたら、早めに声をかけてください。

長くはありません。3行目は「また来てください」とは言っていません。相手の都合で動ける形にしてあります。ここが、次につながる理由を残す部分です。

星5・星4の口コミへの返信例文|業種別にそのまま使える形で

以下の文例は、拾う具体の部分だけ書き替えれば使えます。括弧の中が入れ替える場所です。

施術・サロン系(整体・まつげ・美容)

拾う具体は、どこが楽になったか、話しやすかった、など。次の一言は、経過を気にかける形にします。

例1(整体) ご来院と口コミ、ありがとうございます。 「【肩が上がるようになった】」と書いていただき、励みになります。 その後、朝のこわばりはどうですか。気になるようなら、いつでもご相談ください。

例2(まつげ) 口コミ、ありがとうございます。 「【初めてで不安だったけれど、話しやすかった】」とのこと、そう言っていただけてほっとしました。 目元の印象や、つけ心地で気になることが出てきたら、遠慮なく聞いてくださいね。

教室・講師系(料理教室・ダンス・書道)

拾う具体は、作ったもの、できるようになったこと。次の一言は、次の回の中身を少しだけ見せます。

例1(料理教室) 口コミ、ありがとうございます。 「【自宅で煮物を作ったら家族が喜んだ】」と読んで、教室でお伝えしたことが届いたようでうれしいです。 次回はこの続きで、【味の染み込ませ方】をやります。

例2(書道) ご参加と口コミ、ありがとうございます。 「【自分の名前がきれいに書けた】」の一文を、講師一同で読ませていただきました。 次は、その名前を作品に仕上げる回です。楽しみにしていてください。

職人・士業系(リフォーム・写真館・行政書士)

1回きりの仕事が多い業種です。次の一言は「また来てください」ではなく、「気になることが出たら気軽に」「同じことで困っている方がいたら」の形にします。

例1(リフォーム) 口コミ、ありがとうございます。 「【工事中も毎日の進み具合を教えてくれた】」と書いていただき、現場の者にも伝えます。 住み始めてから気になる箇所が出たら、小さなことでもご連絡ください。

例2(行政書士) 口コミ、ありがとうございます。 「【書類の流れを最初に図で説明してもらえた】」と書いていただき、安心して進めていただけたのだと受け取りました。 同じことで困っている方がまわりにいらっしゃれば、まず話を聞くところから始めますとお伝えください。

星4の口コミ

星が1つ足りない理由が書かれていれば、短く触れます。

  • NG: 触れずに、星5と同じ文面を返す
  • OK: 「待ち時間が少し長かった、とのご指摘、ありがとうございます。【予約の間隔を広げました】。また様子を見ていただければうれしいです」

直したことがない場合は、「ご指摘を受けて、スタッフ全員で共有しました」と事実だけを書きます。やっていないことは書きません。

星3以下・厳しい口コミへの返信例文|言い訳せず、次の一歩を1つだけ示す

最初の一文は、事実を受け止める

  • OK: 「予約時間にお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした」
  • NG: 「当日は混雑しており、お待たせすることになりましたが〜」

理由の説明から入ると、言い訳に読まれやすくなります。事情があっても、1文目は受け止めに使います。

反論したくなるときのNG例と直し方

NG直し方
事実と違うと書き込む「私どもの認識と異なる点があるため、お話を伺いたい」と、個別のやりとりに移す
相手の落ち度を指摘する相手の行動には触れず、自分たちが直せる点だけを書く
長文で経緯を説明する3〜4文にする。経緯は電話や個別の連絡で伝える

あとから口コミを読む人は、争いの中身より、返し方の落ち着きを見ていると私は見ています。

個別のやりとりに移す一言

「よろしければ、お電話でくわしくお話を聞かせてください。【電話番号/連絡先】」

直せることがあれば、何を変えたかを1つだけ書きます。

「ご指摘を受けて、【受付で待ち時間の目安をお伝えする】ようにしました」

何個も並べると、言い訳の山に見えます。1つに絞ります。

この記事で扱わないこと

事実と違う中傷や、削除を求めたいケースは、ここでは扱いません。手続きはサービスごとに違うので、各社のヘルプで確認してください。法的な判断が必要なときは、専門家に相談してください。

「また来たくなる一言」の作り方|口コミの中から1語拾って返す

拾うのは、褒め言葉ではなく場面

同じ口コミから、拾う言葉の良い例と悪い例を比べます。

口コミ: 「丁寧でした。仕上がりの写真も見せてくれて、イメージ通りでした」

  • 悪い例: 「丁寧と言っていただき、ありがとうございます」
  • 良い例: 「仕上がりの写真を見て、イメージ通りと感じていただけたのがうれしいです」

「丁寧でした」は、誰の口コミにも書ける言葉です。拾っても、読んだ証拠になりません。仕上がりの写真という、その人にしか書けない場面を拾うと、返事がその人宛てになります。

次につなぐ一言の5パターン

  1. 経過をたずねる 「その後、【朝のこわばり】はいかがですか」
  2. 季節やタイミングに合わせる 「【梅雨の時期】にまた張りが出たら、早めにお声がけください」
  3. 前回の続きを見せる 「次は、この続きで【仕上げの工程】をやります」
  4. 小さな相談を受けつける 「【ちょっとした疑問】でも、気軽にメッセージください」
  5. 同じことで困っている人を、頼むのではなく受けつける 「同じことで悩んでいる方がまわりにいたら、話を聞くところから始めますとお伝えください」

5つ目は、紹介を頼む文ではありません。「紹介してください」と書くと、借りを作らせる形になります。受けつける、と書くだけにとどめます。

割引やクーポンで呼び戻さない

値下げの話を入れると、口コミでほめられた中身より、値段が前に出ます。ほめてもらったのは腕や対応です。そこにクーポンを足すと、読む人には「安いから良かった」にも見えてしまいます。腕の話のまま、次につなげます。

お礼だけの返信と、次につながる返信の比較表

同じ口コミ「初めてでも緊張せずに相談できました」への、2つの返信です。

お礼だけの返信3行の型の返信
文面ご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしておりますご来店と口コミ、ありがとうございます。「緊張せずに相談できた」と書いてくださって、ほっとしました。気になることが出てきたら、小さなことでも聞かせてください
拾った具体なし「緊張せずに相談できた」
次の一言「またのお越し」(店の都合)「小さなことでも聞かせてください」(相手の都合で動ける)
読んだ人の印象どの口コミにも同じ文を返していそうこの口コミを読んで書いた返事だと分かる

印象の欄は、私の見立てです。感じ方には個人差があります。

送る前のチェックリスト7項目

  • 口コミの言葉を1つ拾ったか
  • お礼が1文目にあるか
  • 次の一言は、相手の都合で動ける形か
  • 割引で釣っていないか
  • 個人が特定される情報を書いていないか
  • 効果を言い切っていないか
  • 全部の口コミに同じ文面を返していないか

コピペの定型文が逆効果になる場面

口コミの返信は、一覧で並んで表示されることがあります。そのとき、全部が同じ文面だと、読んでいないように見えやすくなります。印象の話なので断定はしません。見え方として気をつけたいところです。お礼と次の一言はひな形にしてかまいません。2行目の「拾った具体」だけは毎回書き替えます。

返信は次のお客さんも読んでいる|書いてはいけないこと

店側の返し方も見られている

口コミページを見る人は、口コミの中身だけでなく、店側がどう返しているかから、どんな人がやっているのかを見ていると思います。これは仮説で、数字の裏づけはありません。返信がどのように表示されるかは、サービスごとに仕様が違います。各サービスのヘルプで確認してください。

返信に書かないこと

来店日、症状、家族構成など、本人が口コミに書いていないことには触れません。

  • NG: 「先日の腰のヘルニアの件ですが、その後いかがですか」
  • OK: 「その後、体の調子はいかがですか」

口コミの返信は、誰でも読めます。本人が書いていない事情は、返信から他の人にも伝わってしまいます。

効果を言い切る書き方

医療に近い施術や士業などは、効果の書き方に業界ごとのルールがある場合があります。ここでは一般的な注意にとどめます。個別の判断は、専門家や所属団体に確認してください。「必ず良くなります」のような言い切りは、返信でも避けたほうが安全です。

返信を続けるための段取り|5分で書けるようにしておく

いつ返すかを先に決める

例: 毎週月曜の朝にまとめて返す。日数の目安は、根拠がないので書きません。自分で決めて、守ることをおすすめします。口コミが入るたびに考えると、返信が後回しになります。

5分で書くための下書きメモ

業種ごとに「次の一言」を3つ用意しておき、拾う具体だけを毎回入れ替えます。ひな形はこうです。

【お礼】ご来店と口コミ、ありがとうございます。 【拾う具体】「____」と書いてくださって、____。 【次の一言】(以下から1つ選ぶ) A. その後、____はいかがですか。 B. ____の時期に、また気になることが出たら声をかけてください。 C. 次は____の続きをやります。

書く順番は、まず口コミを読んで、拾う場面に線を引く。次にお礼を書く。最後に、次の一言をA〜Cから選ぶ。この順なら、迷う場所は拾う場面を選ぶところだけになります。

返信だけで終わらせない

連絡先がわかるお客さんには、メールやハガキで直接ひと言送る方法もあります。口コミの返信は誰でも読める場所です。個別の連絡なら、もう少し踏み込んだ言葉が使えます。メールで送るときの書き方は、営業メールの例文をまとめた記事にまとめています。

よくある質問

Googleの口コミには全部返信したほうがいいですか?

返せる範囲で返すのがおすすめです。ただし、数をこなすために全部同じ文面にすると、読んでいないように見えます。返す曜日を決めて、1件ずつ口コミの言葉を1つ拾って返します。返信の仕様は公式ヘルプで確認してください。

口コミの返信で次回の予約を案内するのは売り込みになりますか?

予約や割引を押すと、売り込みに見えやすくなります。経過をたずねる、前回の続きを少し見せるなど、相手の都合で動ける一言にすれば、相手の話を受け止めた返事として読まれやすくなります。

星1の厳しい口コミにはどう返信すればいいですか?

理由の説明より先に、事実を受け止める一文から入ります。反論や長い経緯の説明はしません。直したことがあれば1つだけ書き、個別に話を聞く窓口を示します。事実と違う中傷への対応は、各サービスの手続きを確認し、必要なら専門家に相談してください。

本文がなく星だけの口コミにも返信は必要ですか?

拾う言葉がないので、お礼と、来てくれた事実に触れる短い返信で足ります。本人が書いていない来店内容や個人の事情には触れません。

口コミの返信文はテンプレートを使い回してもいいですか?

お礼と次の一言はひな形にしてかまいません。2行目の「口コミから拾った具体」だけは毎回書き替えます。ここが同じだと、一覧で並んだときに使い回しが分かります。

本記事は、当編集部の制作基準——出典との照合・表現・重複の多段検証——を通過したものだけを公開しています(下書きにはAIを活用)。 仕組みの詳細は編集プロセスの開示をご覧ください。

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