対面営業・商談

ライターの営業方法|書ける人が仕事を切らさないための順番

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このシリーズの全体像 フリーランスの営業の仕方|営業を教わらずに独立した人が、まず何をするか

ライターとして仕事は続けられているのに、次の依頼が途切れがちだという人に向けて、営業の順番をそのまま使える文面つきでまとめます。得意なのは文章を書くことで、営業までは習っていない、という前提で読み進めてください。

ライターの営業方法は、文章を売り込むことではない

声がかからないのは文章の腕のせいではない

「ライター 営業 方法」と検索する背景には、共通した状況があります。書く仕事自体は続けられているのに、次の依頼が途切れがちで、原因を自分の文章力に求めてしまっている状態です。心のどこかで「自分の文章はまだ売り物になっていない」という判定が下りているかもしれません。

けれど実際に止まっているのは、多くの場合、文章の質ではありません。以前に一緒に仕事をした相手や、知り合いに「今こういうものが書けます」と伝える機会を、意識して作っていないだけです。腕が足りないからではなく、書けることを思い出してもらう働きかけをしていないから、声がかからないのです。

紹介待ち型かもしれません

思い当たる人は、紹介待ち型かもしれません。いい仕事をすれば紹介は出るものだと思っていて、自分から思い出してもらう働きかけをしていない型です。

納品した記事の出来には自信があるのに、次の依頼が来ない。そんなとき起きているのは、仕事が減ったことではなく、思い出してもらえなくなったことです。腕のせいではありません。「そのうち声がかかるはず」と待つ姿勢自体は悪いことではありませんが、待っているだけでは、相手の記憶の中で存在が静かに薄くなっていきます。

営業の正体は「書けることを思い出してもらう順番」

フリーランス白書2025では、最も稼げる獲得経路は1位「人脈」、2位「過去・現在の取引先」、3位「エージェントサービス」でした。この数字はライター専業の集計ではなく、フリーランス全職種を対象にした値です。それでも、知らない相手を新規開拓するより、すでに知っている相手からの依頼が稼ぎにつながりやすいという傾向は、ライターの営業にも当てはまると考えられます。

エージェントサービスを否定する話ではありません。ただ、先に手をつけるべきは、すでに関係がある相手だということです。だとすれば、営業の中身も変わってきます。原稿を売り込むことではなく、すでに関係がある相手に「今こういうものが書けます」を届ける順番の作業です。話す内容は同じでも、相手との距離が近いほど、伝わり方は変わります。

仕事の取り方は近い順に3段階。遠い相手から始めない

①過去・現在の取引先 → ②知り合い → ③はじめての相手

自分を中心に①取引先②知人③新規が近い順に並ぶ的の図

ライターの営業は、次の3段階に分けて考えると動きやすくなります。

段階相手送るものかかる時間
①過去・現在の取引先近況3行5分
②知り合い書けるものの一言+名刺会うたび
③はじめての相手相手の記事1本への提案30分前後

この順番にしているのは、稼げる獲得経路の上位2つが①②に当たるからです。多くの営業記事はクラウドソーシングや応募という③から始めさせますが、この記事では逆に、近い相手から手をつけます。①は5分で送れますが、③は準備に時間がかかります。時間のかからないところから手をつけたほうが、営業自体を続けやすくなります。

遠い相手から始めると疲れて止まる

初日にクラウドソーシングで何件か応募し、返事が2件も来ずに3日で更新が止まる。この流れに覚えがある人は多いはずです。異業種交流会で名刺を50枚集めても、後日メールを送る頃には顔も用件も相手の記憶から消えている、というのも同じ構造です。

知らない相手への20通より、知っている相手への5通のほうが、返信率も気力の持ちも違います。営業が続かないのは根性の問題ではなく、順番の問題です。近い相手から始めれば、1通ごとの手応えが次の1通につながります。

今週やるのは①だけ

今週やることは、過去に書いた相手を5人、紙に書き出すことだけです。②③は来週以降で十分です。

営業全体の型について詳しくは、フリーランスの営業の仕方でまとめています。この記事では、その中でもライターに絞った近い順の動き方を扱います。

段階①:過去の取引先に「近況と書けること」を3行で送る

送る文面の型(そのまま使える)

過去の取引先に送る文面は、3行で足ります。

  1. 前の仕事への一言(「去年書いた採用ページ、まだ使われていますか」)
  2. 今書けるようになったこと1つ(「最近は社員インタビュー記事も書いています」)
  3. 頼まない締め(「近況までです。また機会があれば」)

実際の文面はこうなります。

ご無沙汰しております。去年書かせていただいた採用ページ、まだ使われていますか。最近は社員インタビュー記事も書くようになりました。近況までです。また機会があればよろしくお願いします。

相手が過去にやり取りした窓口担当者であれば、この程度の砕けた文面で十分です。堅めの企業が相手の場合は、宛名と署名だけ通常のビジネスメールの形式に戻せば、中身の3行はそのまま使えます。

頼まない。書ける範囲が広がったことを伝える

「お仕事がありましたらぜひ」は、相手に宿題を渡す言い方です。何を頼めばいいか分からないまま、返信が後回しになります。

「◯◯なら書けます」と具体で言うと、相手は必要になった瞬間に思い出せます。頼んでいないので借りにもならず、送る側の気も引けません。

NG例と直し方

NG「ご無沙汰しております。お仕事があればいつでもお声がけください」

直し「前回の施工事例ページ以降、お客様の声の記事も書くようになりました。同じような記事が必要になったら声をかけてください」

違いは、「何を」書けるかが入っているかどうかです。「いつでも」という言葉も、範囲が広すぎて相手が使い道を想像できません。

段階②:知り合いに「書けるもの」を一言で言えるようにする

「ライターです」では紹介できない

記事10本が業界×形式に整理され一言に集約される絞り込み図

知り合いは、自分で仕事を頼むよりも、誰かに紹介する場面で「一言で言えるか」を見ています。

「ライター」と言われても、紹介の言葉が出てきません。「工務店の施工事例ページを書く人」なら、紹介できます。

言い方紹介できるか
ライターですできない
工務店の施工事例ページを書く人ですできる

書けるものを一言にする手順

  1. これまで書いた記事を10本並べる
  2. 業界×形式で分ける(例:医療×取材記事、製造業×採用ページ、飲食×メニュー説明)
  3. 一番多い組み合わせを一言にする

例えば「クリニックの院長インタビューを書く人」「食品メーカーの商品ページを書く人」「士業の実績紹介記事を書く人」のように、業界と形式がひと目で分かる言い方にします。実績が少ない人は、「これから書きたい業界×得意な形式」で仮置きしてもかまいません。

名刺とメアドは地味だが効く

白書では、営業ツールとしてビジネス用メアドと名刺を使う人が6割、SNSアカウントは5割でした。こちらも全職種の値です。

名刺の肩書きを「ライター」から「◯◯を書くライター」に変えるだけで、渡した相手が紹介しやすくなります。名刺を切らしていて交換できなかった、という機会損失も減ります。

段階③:はじめての相手には実績一覧ではなく「相手の記事1本」から入る

実績一覧を送っても相手は自分を重ねられない

記事を読む→弱点指摘→改善案提示→料金なしの4段階フロー図

実績30本のポートフォリオURLを添えて「ご検討ください」と送る。よくある形ですが、相手は自分の会社のどこに使えるか分からず、読まれずに終わります。

実績を並べるほど、相手の話がなくなっていきます。

相手のサイトの記事を1本読み、直せる点を1つ書く

  1. 相手のサイトの記事を1本選ぶ
  2. 読者が離れそうな箇所を1つだけ指摘する
  3. 「自分ならこう書く」を3行で見せる
  4. 料金は書かない

御社の導入事例ページを拝見しました。前半の説明が長く、成果の数字にたどり着く前に離脱が起きていそうです。私なら、冒頭に成果を1行置き、経緯はその後に回します。

選ぶ記事は、できれば本当に一緒に仕事をしたい相手のものにします。書ける人にしかできない入り方で、実績一覧より強く伝わります。

返事がなくても、その相手は終わりではない

返事がないのは断りではなく、「今は必要ない」だけの可能性が高いです。3か月後に相手の新しい記事を読んで、もう一度1通送ってみます。

1件の相手を終わりにしないことが、仕事を切らさない土台になります。

納品で終わらせない。次の1本につなぐ言い方

納品メールに「次に書けること」を1行足す

今回の記事の続きとして、導入事例の記事も書けます。必要になったら声をかけてください。

頼むのではなく、選択肢を置くだけです。この1行があるかないかで、次に思い出されるかが変わります。

3か月後に「あの記事、どうなりましたか」

3か月前に書いた記事、その後の反応はいかがですか。もし続きが必要でしたら、いつでもお声がけください。

記事の結果を聞く1通は、営業には見えません。相手が数字や反応を見返すきっかけになり、「そういえば次も」につながります。

NG例:お礼のやりとりで終わる

「ありがとうございました」「こちらこそ」で区切りがつき、次のひと言が出なくなる。よくある流れです。

区切りの前に、「次に書けること」の1行を足すだけで、あとから切り出さなくて済みます。

ライターの営業でやりがちな3つの失敗

ここまでの手順とは逆に、動きを止めてしまう失敗もあります。よくある3つを挙げます。

クラウドソーシングだけに頼る

応募型は毎回いちからの競争で、前の仕事が次につながりにくい構造です。やめる必要はありませんが、稼げる経路の上位は人脈と取引先です。応募に割いている時間の一部を、過去の取引先や知り合いへの働きかけに回してみます。応募自体を否定しているのではなく、比重の置き方の話です。

実績を増やせば声がかかると思う

実績は増やすものではなく、思い出してもらえる形にするものです。30本の一覧より、10本を「◯◯を書く人」の一言にまとめるほうが効きます。増やす前に、まとめます。ポートフォリオを充実させる時間があるなら、その時間を過去の取引先への3行に回すほうが、次の依頼に近づきます。

単価を下げて取りにいく

文字単価を下げて受けると、次も同じ単価で頼まれ、上げる話が切り出せなくなります。値段ではなく、「書けるものの具体」で選ばれる形に変えていきます。金額や収入がどうなるかは、ここでは断定しません。

持ち帰り:ライター営業の順番チェック表

3段階×相手×送る内容×頻度の表

取引先→知人→新規→納品後とつながる全体ロードマップ図

段階相手送る内容頻度の目安
①過去・現在の取引先近況3行月1通
②知り合い書けるものの一言+名刺会うたび
③はじめての相手相手の記事1本への提案週2通
納品後依頼主次に書けること1行+3か月後の結果確認都度

今日やる1つ

過去に書いた相手を5人書き出し、そのうち1人に3行の近況を送ります。それだけで十分です。応募もポートフォリオ整理も、今日はしません。

性格はそのままでいい

話がうまい必要はありません。書ける人なのだから、会わずに文で届ければいいのです。

営業とは売り込みだという思い込みを外すと、やることは1つになります。書けることを、思い出してもらう。それだけです。あとは自分のペースで、近い相手から始めてみてください。

よくある質問

ライターの営業はどこから始めればいいですか?

過去・現在の取引先と知り合いから始めます。フリーランス白書2025で最も稼げる獲得経路の上位2つがこの2つです(全職種の値)。知らない相手への応募は3番目でかまいません。

実績がないライターはどうやって仕事を取ればいいですか?

実績一覧の代わりに、相手のサイトの記事を1本読み、直せる点を1つと「自分ならこう書く」を3行で送ります。書ける人にしかできない入り方で、実績の本数より伝わります。

ライターの営業メールには何を書けばいいですか?

3行だけで足ります。前の仕事への一言、今書けるようになったこと1つ、頼まない締めです。「お仕事があればぜひ」で終わらせず、「◯◯なら書けます」と具体を入れます。

クラウドソーシングだけで仕事は続きますか?

応募型は毎回いちからの競争になりやすく、前の仕事が次につながりにくい面があります。やめる必要はありませんが、近い相手への働きかけと並行して比率を変えます。

営業メールに返事がないときはどうすればいいですか?

返事なしは断りではなく「今は必要ない」の可能性が高いです。3か月後に相手の新しい記事を読んで、もう一度1通送ります。1件の相手を終わりにしないことが大切です。

参照した情報源

  1. 「フリーランス白書2025」を発表〜フリーランスの実態・ホンネが明らかに〜(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)・確認日 2026-09-14

本記事は、当編集部の制作基準——出典との照合・表現・重複の多段検証——を通過したものだけを公開しています(下書きにはAIを活用)。 仕組みの詳細は編集プロセスの開示をご覧ください。

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