対面営業・商談

LINE公式アカウントで集客する前に|友だち登録のあとに送る内容を決めておく

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このシリーズの全体像 フリーランスの営業の仕方|営業を教わらずに独立した人が、まず何をするか

LINE公式アカウントの集客は「友だちを増やす」より「登録のあとに何を送るか」で決まる

友だちが増えても仕事が来ないのは、仕事の中身のせいではない

名刺交換のあと、打ち合わせのあと、納品のあとに「よかったらLINEで」と登録してもらう。友だちの数は少しずつ増えていきます。でも半年たって振り返ると、そこから仕事につながった人はほとんどいない。そんな場面をよく聞きます。

こういうとき「腕が足りないから選ばれない」と考えがちです。でも実際に起きているのは別のことです。登録してもらったあと何も送っていなければ、相手はあなたのことを思い出すきっかけがないだけです。仕事を頼みたくなる場面で、頭に浮かぶ候補にそもそも入っていない。それだけのことです。

友だちの数を見て「集客できている」と思い込んでしまうのも危ういところです。登録した数と、思い出してもらえる数は別の指標です。ここを混同すると、友だちを増やす工夫ばかりに時間を使って、いちばん効く部分が空いたままになります。

LINE公式アカウントを「新しいお客さんを見つける道具」として捉えると、この空白に気づきにくくなります。すでに会ったことのある人に思い出してもらう道具として捉え直すと、やるべきことの順番が変わってきます。友だちを増やす前に、登録してくれた人に何を届けるかを決める。この記事はその順番の話です。

紹介待ち型かもしれません

友だちが増えたのに仕事が来ないのは、自分の仕事に頼みたくなるほどの魅力がないから、ではありません。思い出してもらえる回数が足りないからです。いい仕事をすればそのうち紹介が出ると思って、思い出してもらう働きかけをしていない状態を、ここでは紹介待ち型と呼びます。

仕事が減ったのではなく、思い出してもらえなくなった。そう考えたほうが実態に近い人が多いです。

「いい仕事をすれば向こうから声がかかる」という考え方は、職人の世界では美徳のように語られます。でも声をかける側にも都合があります。目の前に用事がなければ、どれだけ腕が良くても思い出す機会自体が生まれません。だからこそ、思い出す機会をこちらから作っておく必要があります。

この記事の答えは1つ。登録直後・1か月後・3か月後に送る内容を、始める前に決めておく

友だちを増やす方法の前に、決めておくことがあります。登録してくれた直後に何を送るか。1か月後に何を送るか。3か月後に何を送るか。この記事はそれを先に決める話です。友だちの数を追う前に、ここを固めたほうが結果が早く出ます。

対面で会った人のLINEと、広告で集めたLINEは別物と考える

会って登録してくれた人は、すでに少し信頼が積まれている

名刺交換・打ち合わせ・納品で信頼度が段階的に積み上がる比較図

名刺交換の場で登録してくれた人。打ち合わせのあとに登録してくれた人。納品のときに登録してくれた人。この3つの場面はどれも、相手があなたと直接話したうえで登録しています。広告を見て登録した人とは、出発点がまったく違います。

名刺交換の場では「また何か頼むことがあれば」という軽い気持ちで登録しています。打ち合わせのあとは、あなたの仕事ぶりを見てからの登録なので、もう少し期待が乗っています。納品のときは、実際に仕事を任せた相手なので、いちばん信頼が積まれた状態です。この差を無視して同じ内容を送ると、せっかくの信頼を使い切れません。

よくある失敗は、知り合いにも広告と同じ売り込みを一斉に送ってしまうこと

登録してもらったあと「特別価格でご案内」「割引キャンペーン実施中」のような文面を一斉配信してしまう例をよく見ます。広告で知らない人を集めたアカウントならまだしも、名刺交換した相手、打ち合わせした相手にこれが届くと、受け取った側は気まずくなります。

知り合いからすれば「この人、こういう営業もするんだ」という発見でもあります。仕事ぶりを知っているだけに、売り込みの文面とのギャップが余計に気になります。「営業されている」と感じて、そのまま返信が来なくなることも珍しくありません。

受け手の目線で見ると、欲しいのは売り込みではなく近況

知り合いが欲しいのは売り込みではなく、あなたの近況です。「覚えていてくれた」と感じる連絡と「営業が来た」と感じる連絡の違いを整理すると、次のようになります。

覚えていてくれたと感じる連絡営業が来たと感じる連絡
近況や仕事での気づきが中心割引や特典の案内が中心
一言添えてある、または個人的な話題がある定型文をそのまま流している
頻度が落ち着いている立て続けに何度も届く
返信してもしなくてもよい空気返信や申し込みを急かされる空気

この表の左側を積み重ねることが、結果として仕事を思い出してもらうことにつながります。右側を送るほど、次に会うときの空気まで変わってしまいます。

登録直後のあいさつメッセージには「何が届くか」を書いておく

あいさつメッセージは最大5吹き出しまで設定できる

あいさつメッセージ3吹き出しの役割分担を示す構造図

LINE公式アカウントのあいさつメッセージは、最大5吹き出しまで設定できます。5つ全部を使う必要はありません。2〜3吹き出しで十分です。役割を分けると書きやすくなります。1つ目はお礼、2つ目は何を送るか、3つ目は返信してよいことを伝える、という割り振りです。

吹き出しを増やすほど丁寧に見えるわけではありません。むしろ長く読ませるほど、最後まで読まれずに終わります。短く、約束だけを伝える形にします。

文面の例:名刺交換のあとに登録してくれた人向け

そのまま使える例を挙げます。

1吹き出し目 先日はありがとうございました。登録していただき嬉しいです。

2吹き出し目 このアカウントでは、月に1回くらい、仕事で気づいたことや近況をお送りします。売り込みの連絡はしません。

3吹き出し目 ご不明な点や、ちょっとした相談があれば、このままメッセージを送ってください。

売り込みは入れません。何がどれくらいの頻度で届くかを、最初に約束しておくだけです。納品のあとに登録してくれた人向けなら、1吹き出し目を「このたびは納品まで、ありがとうございました」に差し替えるだけで使い回せます。

NG例:自己紹介と実績をいきなり並べる

あいさつメッセージで自己紹介と実績をいきなり並べる例もよく見ます。「〇〇の実績多数」「〇〇業界での経験〇年」と詰め込むほど、読む人は自分の話として読めなくなります。実績の説明は、相手から聞かれたときに答えれば十分です。あいさつメッセージの役目は、実績を伝えることではなく、これから何が届くかを伝えることです。

送る内容は3つの型に絞って、始める前に決めておく

近況・気づき・お知らせの3種類

近況・気づき・お知らせの3種類と配信比率を示すイメージ図

配信する内容は、近況・気づき・お知らせの3つに絞ります。迷ったときはこの3つのどれに当たるかで考えます。

  • 近況(いま何をしているか)
    • デザイナー例:「最近は飲食店のロゴ制作が続いています」
    • 施術者例:「季節の変わり目で、肩まわりの相談が増えています」
    • 士業例:「決算の時期で、資料の整理を手伝う機会が増えています」
  • 気づき(仕事で見つけたこと)
    • デザイナー例:「ロゴは色より先に形で決まることが多いと感じています」
    • 施術者例:「猫背は座り方より、荷物の持ち方が原因のことがあります」
    • 士業例:「相談は早いほど選べる手が増えます」
  • お知らせ(空き状況や新しいメニュー)
    • デザイナー例:「来月から新しいメニューを1つ増やします」
    • 施術者例:「来月は予約に少し空きがあります」
    • 士業例:「相談の枠を増やしました」

割合の目安:近況と気づきを中心にして、お知らせはたまにだけにする

比率を固定の数字で決める必要はありません。目安として、近況と気づきを中心に置き、お知らせはたまにだけにします。お知らせが続いたなと感じたら、次の回は近況に戻す。この判断基準だけ持っておけば十分です。

お知らせばかりが続くアカウントは、読む側からすると広告と同じに見えてきます。近況と気づきがあってこそ、たまのお知らせが「あの人からのお知らせなら」と読んでもらえます。

ネタ切れを防ぐには、ふだんの仕事で「お客さんによく聞かれること」をメモしておく

配信のネタは、探しに行くと出てきません。ふだんの仕事の中で「お客さんによく聞かれること」をメモしておくと、そのメモがそのまま気づきの配信内容になります。特別な話題を用意する必要はありません。すでに何度も話している内容を、そのまま文章にするだけです。

メモは専用のノートでなくても構いません。スマホのメモアプリに一行書き足していくだけでも、数か月分のネタはすぐにたまります。

送る日を決めていないと、忙しい月から止まっていく

今は仕事が回っているから、と後回しにした月から止まる

配信が止まる理由の多くは、怠けているからではありません。忙しい月に「今は仕事が回っているから」と後回しにして、そのまま次の月も送らず、気づけば止まっている。これは仕組みの問題です。送る日を決めていなければ、忙しさに負けて当然です。

皮肉なことに、配信が止まるのはたいてい仕事が順調なときです。順調なときほど連絡を送っておくべきなのに、忙しさを理由に後回しにして、暇になったころに慌てて送る。このタイミングのずれがよく起きます。

配信が止まっている間も、相手の中であなたの存在が消えるわけではありません。ただ、仕事を頼みたくなる場面で候補として浮かぶ確率が下がっていきます。止まっている期間が長いほど、再開したときの1通目が重く感じられ、さらに送りにくくなるという悪循環にもつながります。だからこそ、止まる前に日を決めておくことが効きます。

決めておくのは「毎月◯日」と「1回に書く時間」の2つだけ

決めておくことは2つだけです。何日に送るか、そして1回にどれくらいの時間をかけるか。たとえば「毎月第1月曜の朝に15分」というように決めておきます。時間は目安なので、この通りでなくてもかまいません。決めていること自体が大事です。

予定に入れておくと、忙しい月でも「今日はその日だ」と気づけます。気づけるかどうかが、送れるかどうかの分かれ目です。

1回休んだら、次の回を少し短く出す

一度休むと「久しぶりすぎて出しづらい」という気持ちが出てきます。そういうときは、次の回を短くして再開します。

ご無沙汰しています。少し間が空きましたが、また月に1回くらいのペースで近況をお送りします。

長い言い訳や説明は要りません。短く再開すれば十分です。止まった理由を説明しようとするほど、再開のハードルが上がります。

返信が来たら、そこからは1対1の営業に切り替える

一斉に送ったものへの返信は、相手が話を聞く気になった合図

返信から対面までの1対1営業への流れを示すフロー図

一斉配信への返信は、相手が話を聞く気になったという合図です。「最近どうですか」「実はこういうことで困っていて」という返信が来たら、それは営業の入り口が開いた瞬間です。ここでの対応が、次に仕事につながるかどうかを分けます。

返信には、その人だけに向けた一文で返す

ここで定型文を返すと、せっかく開いた入り口が閉じます。いきなり見積を送るのも早すぎます。まず相手の話をひとつ聞き返す文面で返します。

お久しぶりです。困っていることがあるとのことですが、もう少し詳しく聞かせてもらえますか。

見積や料金の話は、相手の状況を聞いてからで十分間に合います。焦って先に出す必要はありません。

会える人には「一度お茶でも」と対面につなぐ

返信のやりとりが続いたら、会える距離の相手には対面につなぎます。「一度お茶でも」の一言で十分です。信頼は文面よりも、会って話したほうが早く積み上がります。対面で信頼を積む営業のやり方でも触れていますが、LINEはきっかけをつくる道具で、信頼を積む場所は別にあります。

文面のやりとりだけで完結させようとすると、せっかく開いた入り口を自分で狭めてしまいます。会える距離なら、会う場を作るところまでが一つのセットです。

始める前のチェックリスト:この5つが決まっていれば動かしてよい

持ち帰り用チェックリスト

項目決まった/まだ
①誰に登録してもらうか(会った人か、ウェブで知った人か)
②あいさつメッセージの2〜3吹き出し
③送る内容の3種類(近況・気づき・お知らせ)
④送る日と1回にかける時間
⑤返信が来たときの返し方

全部そろわなくても、①と②だけ決めれば今日から始められる

5つ全部そろってから始める必要はありません。①と②が決まれば、今日から始められます。今日やることを1つに絞るなら、次に会う人に登録をお願いする前に、あいさつメッセージを書いて保存しておくことです。③〜⑤は、配信を1回、2回と重ねながら決めていっても遅くありません。

料金や配信の数え方は、使う前に公式の案内で確かめる

無料で送れる範囲や、プランごとの条件は、この記事では断定しません。使う前にLINEヤフー for Businessの公式ページで確認してください。

友だちの数を増やすテクニックはあとからいくらでも足せます。先に決めておくべきは、登録してくれた人に何を届けるかです。ここが決まっていれば、友だちが1人増えるたびに、次の仕事につながる可能性も一緒に積み上がっていきます。

よくある質問

LINE公式アカウントのあいさつメッセージは何個まで送れる?

最大5吹き出しまで設定できます。全部使う必要はなく、お礼・届く内容・返信してよいことの2〜3つで十分です。

LINE公式アカウントで知り合いに営業っぽい連絡を送るのは失礼?

売り込みを一斉に送ると気まずくなりやすいです。近況や仕事での気づきを中心にして、お知らせはたまにするとよいでしょう。登録してもらったときに「何が届くか」を伝えておけば、受け取る側も構えずに済みます。

LINE公式アカウントで何を配信すればいいかわからない

近況・気づき・お知らせの3種類に絞ります。お客さんによく聞かれることをふだんからメモしておくと、そのまま送る内容になります。

LINE公式アカウントの配信はどのくらいの頻度で送ればいい?

正しい頻度は決まっていません。続けられる日を先に決めておきます(例:毎月第1月曜の朝に15分)。止まった月は短い一文で再開します。

あいさつメッセージは配信数に数えられて料金がかかる?

公式マニュアル本文では確認できなかったため、この記事では断定しません。使う前にLINEヤフー for Businessの料金プランの案内で確認してください。

参照した情報源

  1. LINE公式アカウント(LINE Official Account Manager)あいさつメッセージを設定するマニュアル(LINEヤフー for Business)・確認日 2026-09-30

本記事は、当編集部の制作基準——出典との照合・表現・重複の多段検証——を通過したものだけを公開しています(下書きにはAIを活用)。 仕組みの詳細は編集プロセスの開示をご覧ください。

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