用語辞典

紹介営業 しょうかいえいぎょう

かんたんに言うと既存の顧客や知人から新しい見込み客を紹介してもらう営業手法。信頼を経由するため成約に近く、商談時・成約後・成果が出たときに依頼すると効果的です。

紹介営業とは?意味をひとことで

紹介営業とは、既存の法人顧客や知人などの人脈から、新たな見込み顧客を紹介してもらう営業手法です。自分で一から新規開拓するのではなく、すでにある信頼関係を経由して次の顧客に会う。それが紹介営業の意味です。

新規開拓が「知らない相手にゼロから声をかける」やり方だとすれば、紹介営業はすでにいる顧客を介して次の顧客に会うやり方です。最初から一定の信頼が乗った状態で商談が始まる点が、大きな違いです。

具体的な始め方は紹介営業のはじめ方 完全ガイドで解説しています。

紹介営業の仕組み(登場人物と流れ)

紹介営業は、次の三者で成り立ちます。

  • 紹介者:紹介してくれる人(既存顧客など)
  • 紹介先:新しく紹介される見込み客
  • 自社:紹介先と商談し、成約を目指す側

流れはシンプルです。既存顧客(紹介者)が知人や取引先(紹介先)を紹介し、自社が商談を行い、成約につなげます。仕組み化することで紹介数を増やし、組織全体での見込み顧客の獲得単価を下げることも期待できます。

紹介者・紹介先・自社をつなぐ紹介の流れ図 紹介営業の登場人物と流れ。紹介→商談→成約でつながる

なぜ紹介は成約に近いのか

紹介が強いのは、最初から信頼が乗っているからです。知人からの紹介を信用している見込み客は92%にのぼります。紹介をきっかけに検討を始める人も84%です。さらに、購入の意思決定の9割は同僚からの推薦によって行われるというデータもあります。

同じ傾向は、日本の中小企業のBtoB営業にも見られます。既存顧客や知人からの紹介を実施している企業は60.7%にのぼります。最も商談創出につながっている手法として紹介を挙げた企業も52.0%です。紹介は一部の会社だけの特別な手法ではなく、多くの現場ですでに成果を出している手法です。

「待ち」ではなく「頼んで生まれる」のが紹介営業

紹介営業には誤解があります。「良い仕事をしていれば自然に紹介が増える」という考え方です。しかし、製品購入時に良い印象を受けた顧客の83%は、喜んで紹介営業に協力します。それでも、営業担当者が依頼しなければ協力するのは29%に留まります。協力する気持ちがあっても、頼まれなければ動かない人がほとんどだということです。

依頼する習慣の差は、成果の差にもつながっています。優秀な営業担当者の約47%が紹介の依頼を継続的に行っているのに対し、その他の担当者では26%です。紹介営業は運や人脈の多さで決まるものではなく、頼む回数を増やせば再現できるスキルだと言えます。

待つ29%と頼む83%を対比した◯×図 紹介は待つより頼む。依頼の有無で協力率が変わる

紹介が生まれる3つのタイミング(持ち帰り表)

紹介営業は、基本的には「商談時」「成約後」「成果が出たとき」での実施が効果的です。

タイミング声かけの例
商談時「もし他にもお困りの方がいたら、ぜひご紹介ください」
成約後「お力になれて良かったです。同じ課題の方はいらっしゃいますか」
成果が出たとき「今回の成果、共有できそうな方がいたら教えてください」

なかでも「成果が出たとき」は、相手の満足度が最も高まっている場面です。だからこそ最も頼みやすく、紹介につながりやすいタイミングだと言えます。3つのタイミングを覚えておくだけで、次の商談からすぐに使えます。

参照した情報源

  1. 紹介営業とは?メリット・デメリットと具体的な方法、注意点を解説(Sansan株式会社(営業DX Handbook))・確認日 2026-07-04
  2. 【2023年版】営業活動の改善に役立つ73の統計データ(HubSpot Japan株式会社)・確認日 2026-07-04
  3. 【調査結果】BtoB中小企業が新規開拓のために実施している営業手法は?(株式会社ラクス「楽楽メールマーケティング」×Sansan株式会社 共同調査(メルラボ))・確認日 2026-07-04
  4. フィールドセールスが知っておくべき紹介営業【実行編】(株式会社才流)・確認日 2026-07-04

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