対面営業・商談

経営者交流会で「また会いたい」と思われる人の共通点

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このシリーズの全体像 対面営業の作法・人脈術 完全ガイド

経営者交流会で「また会いたい」と思われる人には、共通点が3つあります。相手を主役にして聞くこと。その場で売り込まないこと。そして翌日につながりを残すことです。

交流会は業種や規模を超えてつながり、情報交換や人脈づくりを行う場です。販路拡大を目的に、情報交換や人脈形成を求める意欲的な参加者が多数集まります。異業種ビジネス交流会には各回50社程の事業者が参加し、当日は参加企業紹介として各社30秒の自己紹介、その後に名刺交換・自由交流会が続きます。

短い時間の中で印象を残すには、話す力より聞く力が土台になります。傾聴力は「相手の意見を丁寧に聴く力」と定義され、社会人基礎力の一要素として位置づけられています。

この記事では、交流会という短時間・大人数の場で「また会いたい」と思われる人が何をしているかを、会う前・会話中・別れ際・翌日の4場面に分けて整理します。

「好印象」は自分の演出ではなく、相手の記憶で決まる

好印象は、自分がどう振る舞うかで決まるものではありません。交流会が終わったあと、相手の記憶と感情に何が残ったかで決まります。

各回50社程が集まる場は情報量が多く、参加者一人ひとりの印象は薄れやすくなります。この中で自分の話ばかりする人や、名刺を配って回るだけの人は、他の参加者に埋もれてしまいます。話した内容よりも、どんな態度で接したかのほうが記憶に残るからです。

人がメッセージを受け取るとき、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報はわずか7%を占めるという考え方があります。どれだけ「楽しくお話しできました」と言葉で伝えても、表情や態度がつまらなそうであれば、相手には言葉より見た目の印象のほうが強く伝わります。好印象は言葉で作るのではなく、態度と表情で作るものだと考えたほうが実態に近いといえます。

会話でやること・やらないこと——聞く7割・売り込まない

会話の基本は、聞くことを中心に据えることです。自分の商品やサービスを説明する時間を削り、質問で相手に気持ちよく話してもらう時間を増やします。

傾聴力は社会人基礎力の中でも「チームで働く力」に分類される要素です。相手の話を丁寧に聴く姿勢そのものが、ビジネスの場での信頼につながります。加えて、第一印象は言葉よりも見た目や態度の影響が大きいため、笑顔と姿勢を整えることも、言葉を選ぶのと同じくらい重要です。

やらないほうがいいこともはっきりしています。一方的な売り込み、実績の自慢、名刺の枚数を集めることです。これらはすべて「自分が主役」の振る舞いで、短時間・大人数の場では埋もれる原因になりやすいと考えられます。

会話でやることとやらないことの◯×比較図 会話の基本は「聞く7割」。売り込み・自慢・名刺集めは逆効果

その場で終わらせない——覚えてもらい、翌日つなげる

交流会での出会いは、その場限りで終わらせないことが大切です。何度も繰り返し接触することにより、好感度や評価等が高まっていく効果があり、これはザイオンス効果(単純接触効果)と呼ばれています。一度会っただけの関係を、もう一段深めるための行動が翌日以降に必要になります。

お礼のメールは、翌日の午前中、遅くとも24時間以内に送るのが基本とされています。会って間もないタイミングで連絡することで、相手の記憶が新しいうちに関係を継続できます。

返信がない場合、焦って何度も連絡するのは避けます。急ぎでなければ2~3営業日ほど待ってから催促の連絡を入れ、それでも反応がなければ、さらに3日後に再度連絡を試みるのが適切とされています。

交流会後のフォロー手順を示す順番図 出会いを翌日につなぐ——お礼は24時間以内、催促は間隔を空けて

相手の事業に関心を持つ——「一緒に何かできないか」の目線

「また会いたい」と思われる人は、相手の事業そのものに関心を向けています。自分が何を売るかではなく、「この人と組んで何かできないか」という目線で話を聞いています。

企業間連携は、新商品や新サービスの開発、経営効率の向上、コストの削減、販路の拡大等につなげることができます。異業種・異分野とのコラボレーションは、自社の商品・サービスに新たな価値をプラスし、競争力を高める効果があります。実際に、金属加工メーカーが自社の表面処理技術を活かしたカラフルなチタン製文房具を開発した事例や、水産加工業で販路・設備・ノウハウ・人材資源・原材料を融通し合う取り組みも見られます。

「また会いたい」と思われる人に共通するのは、聞く姿勢と、その場で売り込まないこと、そして翌日の一手間です。加えて、相手のビジネスに本気で関心を持ち、「一緒に何かできないか」を考える姿勢は、対面で信頼を積み重ねる営業の基本でもあります。この考え方をさらに深めたい人は、対面営業の作法・人脈術も参考にしてください。

交流会のあとにすぐ使えるチェックリストです。

  • 会話は聞くことを中心に据え、自分が話す時間を意識して減らす
  • 第一印象は言葉より見た目・態度・表情でつくる
  • 名刺は枚数より、1人と深く話すことを優先する
  • 会った翌日の午前中、遅くとも24時間以内にお礼メールを送る
  • 返信がなければ2~3営業日待ってから催促し、それでもなければ3日後に再度試みる

会場に行く前の持ち物・服装については、交流会に行く前の準備チェックリストで詳しく解説しています。

よくある質問

経営者交流会で名刺は何枚も配るべき?

枚数より質です。1人と深く話すほうが記憶に残ります。情報量が多い場でばらまくと埋もれてしまいます。

お礼メールはいつ送ればいい?

翌日の午前中、遅くとも24時間以内に送るのが基本です。

話すのが苦手でも好印象を残せる?

話すより聞くことが武器になります。傾聴の姿勢と、笑顔・姿勢などの態度・表情で十分に伝わります。

参照した情報源

  1. ビジネス交流会|東京商工会議所(東京商工会議所)・確認日 2026-07-10
  2. ザイオンス効果(単純接触効果)とは | ビジネス・心理学用語集(ビジネス心理学(biz-shinri.com))・確認日 2026-07-10
  3. メラビアンの法則とは?第一印象が大切?誤解せずに理解してビジネス・接客・恋愛に役立てよう(あしたの人事オンライン)・確認日 2026-07-10
  4. 事例から学ぶ!「企業間連携」(経済産業省 中小企業庁(ミラサポplus))・確認日 2026-07-10
  5. 経営者交流会 翌日の行動5選!営業成果に繋がるお礼メール術(KOBUSHI MARKETING)・確認日 2026-07-10
  6. 傾聴力とは?高め方やコミュニケーションでの活かし方、社会人基礎力での位置づけについて解説(マイナビ My CareerStudy)・確認日 2026-07-10

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